介護職として仕事をしたいけれど、ネットなどで色々とネガティブな噂を見聞きして不安になっているという人も少なくないはずです。ただ、高齢化社会の日本では今後ますます介護職は必要とされる可能性があります。また現状、未経験で資格がなくても採用してもらえることに加え、入社後に様々な資格取得のバックアップをしてもらえるのは介護職だけといっても大げさではありません。さらに今後介護職の必要性が高まれば、未経験者より経験者の方が優遇される可能性もあります。やりがいもある仕事ですが、苦労も多い介護職。今記事では、介護職に就いたあなたがどういった点で苦労する可能性があるのか詳しくご紹介します。

介護職は苦労の多い仕事?

介護職と聞いて、「3K」というイメージを抱く人も少なくないかもしれません。3Kは危険な現場で働く人たちが「自分の仕事は危険・汚い・きついの3K」だという場合によく使われますが、介護の仕事も3Kに加え、「給料が安い」が加わった4Kだともいわれます。その理由としては以下のことが挙げられます。

体力仕事である

介護の仕事は、利用者の生活をサポートすることがメインの仕事です。そのため、女性の介護職の場合は利用者が男性であっても抱え上げなければならないといったことも出てきます。また男性女性どちらの介護職でも同じように利用者をサポートしなければいけないことに加え、怪我をさせないように行動しなければなりません。そのためきつい仕事のイメージがあることに加え、年齢が上がると働き続けるのが難しくなるといった苦労もあります。さらに夜勤などがある施設の場合、夜勤に合わせて体を調整する必要があり、それがなかなかできない人もいます。

汚れ仕事が多い

介護職の仕事の中でも一番きつく辛いといわれるのが、排泄や入浴の介助です。主婦の方などは子供のおむつ替えの経験があるからそれが活かせる、と考える人も多いのですが、実際には赤ちゃんと違い成人の排泄物の臭いはかなりキツく、何年も介護職の経験がある人であっても慣れないという人のほうが大多数です。また入浴時に他人の裸を見ることに抵抗があるという人も多くいます。仕事と割り切れる人ばかりではなく、介護職の中でも一番苦労する仕事でもあります。また高齢者になると食事がうまくできない人も多く、吐瀉物などの処分もする必要があります。

危険が伴う仕事である

介護をする以上、様々な事故が起きる可能性があります。多いのが利用者を支えきれずに転倒したり、車椅子からベッドに移動する際につまずいたり利用者を怪我させてしまうといったことです。体力や身体機能が低下している高齢者の介護にはどうしても危険が伴います。さらに病気の可能性もあります。高齢者になると免疫が落ちるため、インフルエンザや風邪が発生すると、利用者が死亡する可能性もあります。それだけでなく介護する介護職側もそういった病気に感染するリスクは他の仕事よりも高くなります。

仕事以外でも介護職が苦労することは多い

仕事だけでなく、介護職には様々な苦労があります。特に退職理由にもよく挙げられる、「給与が安い」「職場の人間関係が悪い」「休みが少なく残業が多い」といったことです。介護の仕事は周りの職員と協力し合わなければ成り立たないため、入社した先の環境が悪いと仕事以上に苦労やストレスが増えることにもなりかねません。ただ、介護の現場がどこも悪い環境や低い給与というわけではありません。事前にしっかりと職場環境や給与について調べておくことで、納得のいく介護職の仕事に就ける可能性が高くなります。