性交痛は病気ではない、我慢すればすむことと思い込んでいませんか?性交の度に強い痛みがある、痛くて挿入できない…こんな症状に悩んでいる人には、手術という方法もあることをご存知でしょうか。
今回は、性交痛を改善する手術について解説します。「まず、相談してみよう」、そんな気持ちになっていただければ幸いです。

性交痛はまず婦人科で相談するべき理由

性交痛の相談や適切な治療は、婦人科を始め女性器形成クリニックや美容外科などの専門医で可能です。しかし、最初は必ず婦人科を受診するようにしてください。

その理由は、性交痛の原因が婦人科系の病気や感染症など、病的なものである可能性がゼロではないからです。特に膣の中や奥の方が痛む場合は要注意。また、女性器形成クリニックや美容外科では病気の治療は行っていないことを知っておきましょう。

性交痛を改善する手術とは

性交痛の主な原因としては、

・小陰唇肥大
・処女膜強靭症
・膣萎縮
・子宮筋腫や卵巣嚢腫、子宮頸がんなどの婦人科疾患
・緊張やトラウマなど精神的なもの
・ホルモンバランスの乱れによる膣の乾燥

などがあります。

このうち、女性器形成クリニックや美容外科での手術で改善できるのは小陰唇肥大、処女膜強靭症、膣萎縮です。婦人科疾患についてはすでに述べたように、まず婦人科での治療が必要です。

小陰唇縮小術

膣口を保護している小陰唇が肥大してしまうと、性交時に巻き込まれて痛みを感じることがあります。小陰唇縮小術は、小陰唇の一部を切除・縫合して形を整える手術です。性交痛だけでなく、黒ずみや大陰唇からはみ出してしまうなど見た目の問題も解消できます。

手術そのものは1時間ほどで終了するので、即日帰宅できます。術後数日は痛みや軽い出血がありますが、徐々に治まってきます。費用は片側だけ・両側で異なる上、クリニックによっても違いがありますが、平均すると15~30万円ほどです。

処女膜切開・切除術

生まれつき処女膜(膣口を縁取るように存在しているひだ)が厚く、硬いために、性交の度に出血したり、突っ張るような痛みを感じるのが処女膜強靭症です。痛みが強く、挿入も困難な場合もあります。

処女膜切開・切除術は、性交の妨げになっている処女膜の一部を切開・切除した後、縫合する手術です。手術自体は15~20分ほどで済むので入院の必要はありません。費用はクリニックによって異なりますが15万円前後が一般的です。

デジリアル

加齢や閉経による女性ホルモンの減少で、膣壁から栄養や潤いが失われて硬くなる現象を膣萎縮と言います。膣の内部が乾燥してしまうので、性交痛だけでなく炎症を起こしやすくなったり、かゆみやニオイが気になるようになります。

デジリアルは膣壁に直接ヒアルロン酸を注入することで、潤いや弾力を取り戻す方法です。即効性はありますが、効果の持続期間は1~1年半ほどなので、定期的に注入が必要なこと、その度に費用がかかることがデメリットです。

性交痛を手術で改善した方がいいのはこんな人

性交痛の改善には、潤滑ゼリーを使ったり、パートナーと話し合って2人で改善策を考えるなどの方法もありますが、

・セックスの度に出血する
・挿入が困難なほどの痛みがある
・そもそも挿入ができない

という人は、手術による改善の方がよいでしょう。まずは婦人科を受診し、原因が病的なものでないことを明らかにしてから、女性器形成クリニックや美容外科で相談してみてください。

性交痛を手術で根本から改善しよう

小陰唇縮小術や処女膜切開・切除術は、性交痛を根本から改善でき、半永久的に効果が持続する方法です。セックスが苦痛だけど、パートナーをがっかりさせたくない…そんな悩みを抱えている人は、ぜひ検討してみてください。
ただし、女性器形成クリニックや美容外科でもカウンセリングや診察の結果によっては、手術以外の改善方法を提案されることもあります。その場合も、医師とじっくり話し合って、最適な方法を選択するようにしてくださいね。