介護職は女性が多いため「社内恋愛なんて私には関係ない」「そもそも出会いなんか期待できない」と思う方も多いかもしれません。ただ、実際には介護職の職員同士での恋愛は多く、また結婚を機に仕事を辞める人も少なくないのが現状となっています。そこで介護職の恋愛事情と、それにまつわる問題点について詳しくご紹介します。

介護職でも職場恋愛は多い

介護職は女性の割合が高く、男性職員は少数な職場が少なくありません。ただし管理職や事務職は男性が多いという職場もあり、他の業種や企業と同じように職場恋愛は多く介護職同士で結婚する人も多くいます。ただ、以下のような現状もあるためか恋愛が成就するかどうかは難しい面もあります。

女性が多いため噂話になりやすい

介護職の現場で働く人は、女性の割合が高くなっています。また子育てが一段落した主婦が多いこと、仕事が忙しく職場で過ごすことがメインとなる人が多いといったこと、また同じメンバーで一緒に仕事をしていることから、恋愛関係になるとすぐに周りに知られてしまうことが少なくありません。いい意味でも悪い意味でも噂話の話題になってしまいがちです。

給与がお互いに分かっているため結婚に至るまで難しいことも多い

職場恋愛だと仕事の苦労などが分かっているため、思いやれたり支えあったりすることが可能ですが、恋愛関係になってから結婚まで辿り着くことは簡単ではありません。その理由の一つに、給与の低さが挙げられます。お互いにどれぐらいの給与を得ているかは分かっているため、結婚しても生活費の不安がつきまといます。また夜勤がある職場の場合、結婚してもすれ違いの可能性が高く、「結婚しなくてもこのままでいいか」ということになったり、どちらかが退職して別の仕事に就いたりと介護職を辞め別の方法を採ることも考えられます。

介護職での恋愛は否定的な人も多い?その理由

介護職でも恋愛は自由だという意見もある一方で、「介護職の現場で恋愛をされるのは迷惑だ」と考える人もいるのが現状です。その理由として以下のことが挙げられます。

仕事に支障が出る

恋愛関係が上手くいっている間はいいのですが、ケンカをしたり別れ話がこじれたりすると職場でも明らかにギクシャクしてしまい周りが気を遣ってしまうといったことが起きることもあります。また恋愛関係にある2人を一緒に仕事させると仕事がおろそかになってしまう、また実際におろそかになって迷惑だったという経験をしたという人もおり、仕事に恋愛を持ち込まないで欲しいという意見もあります。

不倫が多い

夜勤など少ない人数で仕事をすることも多く、恋愛関係になる人も多い介護職ですが、既婚者と恋に落ちてしまう人も少なくありません。不倫は本人同士だけでなく家族も巻き込むことになり大きな問題に発展するため、最初から介護の仕事に恋愛は不要と考える人もいます。

少ない男性職員が退職する原因になる

男性の比率が少ない介護職では、1人の男性職員を巡って恋愛バトルになることも珍しくありません。そのため職場環境が険悪になったり最悪の場合には関わった全員が仕事を辞めてしまったりといったことになる可能性もあります。

介護職の職場での恋愛は周りのことも気遣う必要があることに注意しよう

職場で職場恋愛を禁止していることはなくても、一緒に働いている人のことも気遣う必要があります。そして恋愛状態になったとしてもそれを周りにアピールするようなことは控えた方がいいでしょう。また同じスタッフだけでなく利用者に対しても迷惑をかけることのないよう、節度を守った付き合い方を心がけることも求められます。